当院産科病棟は、総合病院の中にありながら、病床数11床というアットホームな環境です。「この病院でお産をして良かった。またここで産みたい。」と思って頂ける病棟作りを目指しています。また妊娠・出産におけるサポートだけではなく、産後の育児や授乳などの相談にも対応しています。外来と病棟で同じスタッフが関わり 妊娠中から出産後まで継続的なサポートを行っています。
また、妊娠分娩を経験した子育て中の助産師など経験豊富な助産師が多くおり24時間、助産師が必ず常在しています。
アドバンス助産師(※1)IBCLC(※2)やNCPR(※3)の資格を持った助産師や妊娠・授乳サポート薬剤師(※4)もいるため より専門的な相談やケアを提供しています。
※1 アドバンス助産師とは、助産実践能力習熟段階のレベルⅢに該当する助産実践能力を認証された助産師をいい、
助産実践能力習熟段階レベルⅢ認証制度において、助産実践能力が一定水準にあることを書類審査及び客観的試験を経て
認証された助産師をいいます。
※2 IBCLC(国際認定ラクテーション・コンサルタント) : 母と子に質の高い母乳育児支援を提供するのに必要な、一定水準以上
の技術・知識・態度を持つヘルスケア提供者のことをいいます。IBLCE(ラクテーション・コンサルタント資格試験国際評議会)
によって実施される世界共通試験に合格することによって得られる資格を有しています。
※3 NCPR : 新生児蘇生法
※4 愛知県薬剤師会で認定された妊娠・授乳期の薬剤に詳しい薬剤師診療時間
午前 月~土 受付時間8:00~11:30(診療開始時間は8:45~)
午後 火・金 13:30~15:30
妊婦健診
23週までは4週間に1回
35週までは2週間に1回
36週以降は1週間に1回
毎回妊婦健診と超音波の検査を実施します
スクリーニング外来
毎週火曜日 13:30~15:30
妊娠20週前後の時期に胎児の器官や発育について超音波で診察していきます。普段の超音波検査より、詳しく
診るため、妊婦健診代にプラスして別途料金がかかります。
(予約時に医師から説明をうけ同意された方のみ実施します。)
楽しく素敵なマタニティライフを送って頂けるように、助産師による相談や保健指導を行っております。詳細は助産師外来をご参照ください。
出産予定日決定後より受付いたします。また分娩予約数の制限はありません。
32~34週頃からは当院で妊婦健診を受けていただくようにお願いします。里帰りの際は通院されていた病院からの紹介状・検査データをご持参ください。
それまでに来院可能な場合は妊娠20週まで位に一度ご受診ください。
*里帰りや他院から転院された方は、当院で必要な検査を自費で追加することがあります。
マザークラス3回
赤ちゃんを迎える家族のためのクラス
分娩の入院は基本個室です。ただし、個室が満室の場合は、2人部屋や4人部屋になることがあります。(空室ができ次第順番で移動します)
分娩はLDR(Labor Delivery Recovery)と分娩室のどちらかを選択することができます。LDRは入院後、陣痛から出産、出産後2時間まで同じ部屋で過ごしていただくお部屋です。テレビやソファーがあり、より家庭的な環境になっています。立ち会い出産を希望される方はLDRをご利用いただくことになります(LDR使用には別途室料がかかります)
分娩室は出産の進行状況に合わせて、陣痛室から分娩室に移っていただいてお産するお部屋です。分娩室では立ち会い出産はできませんのでご理解ください。
ただし、LDRがすでに使用されている場合には分娩室になることもあります。その場合は、分娩室でも立ち会う事ができます。
出産後2時間は出血などの状態を見るために出産したお部屋で過ごし、その後病室に移動します。
お産はあお向けだけではなく、横向きなどのフリースタイル分娩にも対応いたします。
(分娩の経過により、ご希望に添えない場合もあります)
バースプラン
当院では出産の際、できるだけご希望に沿えるようにバースプランの記入をしていただいています。出産や育児などにどのような思いがあるのかなど記入していただきます。プランの内容についての相談は助産師外来で行っています。
家族立ち会い分娩について
ご主人は勿論のこと上のお子さまやご家族の立会いができます。
(別途、立ち会い出産の約束事項があり、それに同意して頂きます)
*帝王切開の場合は、立ち会い分娩は行っておりません。
カンガルーケア
当院では、出産後お母さんや赤ちゃんに急を要する異常のない場合で ご希望される方にはカンガルーケアを行っています。
ケアにより その後のお母さんと赤ちゃんの安心・安定につながり、スムーズな母乳育児にも関わっていきます。
帝王切開の場合も手術後、病室に戻ってから行うことができます。
ただし、お母さんや赤ちゃんの状態で短時間になったり、やむを得ず中止することもありますので、ご了承ください。
その他、骨盤ケア・アロマテラピーなども取り入れています。
母乳は、赤ちゃんにとって最適な栄養です。栄養だけではなく免疫物質を多く含んでおり、感染予防の効果があります。また、スムーズな母子関係作りや産後の母体回復にも役立ちます。そのため当院では可能な限り24時間の母児同室・母乳育児をお勧めし、そのお手伝いをさせて頂きます。
- 母児同室:お母さんも赤ちゃんもお互いそばにいる方が安心できます。そのためにお産直後からの母児同室をすすめています。また、母児同室をすることで 赤ちゃんのほしがるタイミングでおっぱいをあげることができ、その結果母乳の分泌がよくなっていきます。
- 授乳について:当院では自律授乳といって、授乳時間を決めずに、赤ちゃんが欲しがる時にいつでも授乳する方法で行っています。また、出産後早期からの授乳をおこなっています。
- 母乳率 退院時73.1% 退院1週間後74.1% 1ヶ月健診時64.5% (2016年1~6月調査分)の母乳確立率となっています。
来院での 赤ちゃんの体重測定や育児相談
新生児の退院診察や1ヶ月健診は当院小児科医師が行っています。
詳しくは助産師外来をご参照下さい