院内がん登録と治療成績
院内がん登録プロジェクト
厚生労働省は、質の高いがん医療を全国で均てん化するため、地域におけるがん診療連携を推進していく地域がん診療拠点病院を整備する方針を立てました。愛知県がん診療拠点病院の当院では、2006年4月から院内がん登録を開始し本年で12年になります。「胃がん、大腸がん、肝がん」の3臓器から始めて、いまではほぼすべてのがんについて、がん登録をおこなっています。得られたデータは解析が可能であり、当院独自の治療成績などを知ることができるようになっています。
大切な患者さまの情報を扱うのですから患者さまやご家族に、何らかの危険・不利益が及ばないよう、管理や手続きには規定を定めそれに則り、十分留意して個人情報保護に努めます。これらの治療成績や統計結果は、HP上でもお知らせしていきます。
院内がん登録についてのご理解とご協力をよろしくお願い致します。
院内がん登録状況
胃がん及び大腸がん治療成績
名古屋記念 消化器病センター・化学療法内科
2006年4月から胃、大腸、肝の3臓器の院内がん登録を開始して12年近くが経過しました。現在では、ほぼすべての臓器の癌について院内がん登録を行うに至りました。最も症例数の多い胃がん及び大腸がんについて、生存率などの治療成績をまとめました。
期間
2006年1月の登録開始から2012年12月までの6年間
対象
診断ならびに初回治療に関する決定・施行がなされた症例および、他施設で診断確定され、自施設で初回治療方針に関する決定・施行が行われた症例を対象とした。
分類法
UICC TNM分類に準じた。
解析方法
Kaplan-Meyer法による生存率の算出を行った。死亡例には他施設や事故死を含む。
予後調査方法
当院の通院履歴や関連施設からの情報をもとに調査した。
胃がん類別生存曲線(治療前・UICC)
大腸がん病期分類別生存曲線(治療前・UICC)
5大がんStage別症例数および胃がん・大腸がんStage別生存率
期間
2012年の1年間
対象
診断ならびに初回治療に関する決定・施行がなされた症例および、他施設で診断確定され、自施設で初回治療方針に関する決定・施行が行われた症例を対象とした。
分類法
UICC TNM分類 第7版に準じた。
解析方法
Kaplan-Meyer法による生存率の算出を行った。原病死のみを算出
予後調査方法
当院の通院履歴や関連施設からの情報をもとに調査した。