がん性疼痛看護認定看護師

院内全てのがん看護の
質の向上のためにできることを。

　「がん性疼痛看護認定看護師」とは、主にがん患者さんの全人的ペインアセスメントと症状マネジメントを行い、痛みの緩和とQOL（生活の質）を高めていけるような看護を提供する専門職種です。
　具体的には、患者さんの痛みや症状を聴いて、適切な薬物治療が行えているかを評価します。また、患者さんの病状や生活スタイルに合わせて経口薬、座薬、注射薬、貼付薬などを選択していくことは重要な役割の一つです。患者さんが言えない思いを看護師が代弁し、逆に医師からの思いを患者さんに伝えるなど、時には間に立つ調整役を担うこともあります。私が認定看護師になれてよかったと思うのは、説得力のある言葉で相手に説明できるようになったこと、職種を超えて多職種と対等に患者さんの話ができるようになれたことでしょうか。それは大きいです。
　今は外来にいますが、通院していた患者さんが入院されると、患者さんにとって私は知っている顔ということで、「安心する」と言われます。それがうれしいですね。退院する患者さんから、どこに頼ったらいいかと相談され、「私のところで大丈夫ですよ」と答えるとホッとされます。そんな時は「頼られているな。患者さんやご家族にとって必要な存在なんだな」とやる気になります。
　今後の夢は、優等生的な答えではありますが、院内全体のがん看護の質の向上に寄与できればいいなと思います。そして愛知県がん診療拠点病院として、地域への役割も果たしていかなければと思っています。