新生会第一病院
Dr. 小川 洋史
1977年 名古屋大学医学部
新生会第一病院ではわが国の透析医療の黎明期である1972年より在宅血液透析(HHD)を行っています。HHD患者は元気に働きたいという希望も強く、社会復帰を成し遂げている姿を見ると、HHDの良さがよくわかります。教育訓練センターの看護師、CEと共にチームで対応しており、HHDの普及に力を入れたいと思っています。また、研究テーマとして、透析アミロイドーシス、慢性腎不全における炎症、栄養障害、筋力低下、HHDの臨床などに取り組んでいきたいと考えています。
慢性腎臓病(CKD)の患者教育、治療や施設透析、CAPD、在宅血液透析(HHD)の導入、治療に関わることができます。殊に新生会第一病院は、在宅血液透析(HHD)を1972年より行っており、日本における在宅血液透析(HHD)のフロンティアであります。元気なHHD患者と対応していると、別世界の透析を実感すると思います。また、看護部、CE部、臨床栄養科などのコメディカルスタッフも充実しており、患者をチームでみるというチーム医療が行われています。総じて、腎臓内科医として充分な資質を獲得できます。また、日本腎臓学会、日本透析医学会の専門医も取れるでしょう。次にシャント関連治療におきましても、積極的に手術、血管内治療を行っています。
Dr. 藤井 恵
当院手術室部門は、手術室を2室、透視室としてTV室を1室、計3室を擁し、日曜日、元旦を除いて治療対応しています。手術室の1室は透視装置(Cアーム)を備え、Hybrid手術にも対応するほか、VAIVTの並列治療も可能としています。また麻酔は静脈麻酔(挿管を伴わないもの)、局所麻酔(腰椎麻酔、伝達麻酔、局所浸潤麻酔)を施行しており、これにて行い得る治療全てを当手術室の対象手術としています。実際にはその治療のほとんどはVA(vascular access)に関わるものですが、VAの評価及び治療という点においては十分な症例数を持ち、あらゆるVA治療が選択可能です。外科医によってはVAに留まらず、多領域の手術を施行しています。また手術部門では、VA異常の早期発見早期治療、VA治療効果判定、適切な治療時期の決定、複雑VAの評価検討などを行うHOSPY内ネットワークシステム(SEARCH system)の運営も行っております。
~外科医でない方へ~ これまでの手技の経験に関わらず、以下のことを提供できます。
・視聴診、エコー、造影などを用いた透析時、非透析時のシャント評価 ・安全なCV、FDL、PICCの挿入手技 ・VAIVT 軽症例から難治例まで ・VA手術 軽症例から難治例まで
いずれの手技も十分に習熟した医師と共に経験を積むことができ、習熟度合いに合わせて施術していただけます。一方、逆にこれら手技を外科医に任せて内科的治療に専念することも可能です。
~外科医の方へ~ これまで血管手術の経験が十分でなくとも、当院でその手技を十分に身に着けることが可能であり、VAについて一通りの外科手技を経験することができます。もちろんVA治療経験の十分な方であれば即戦力として大いに期待するところです。透析患者においてVAはlifelineとも言える、治療の根幹の一つです。これを支えるためにぜひお力添えください。
Dr. 古賀 俊充
新生会第一病院は今年天白区に移転し、施設設備を刷新しました。 当院では保存期腎不全から維持透析まで幅広い症例を経験することができます。また、専門医取得を目指す方にはサポート体制も充実しております。腎疾患にご興味のある方はぜひ一緒に働いていただきたいと思います。
金山クリニック
Dr. 杉山 敏
1969年 名古屋大学医学部
約50年前、私が内科医として研修を始めたころ、日本で透析を行えることのできる施設はごく一部でした。虫垂炎で入院した40代の男性でしたが、術後も体調が回復せず、検査の結果、尿毒症であることが判りました。しかし、手の打ちようがなく亡くなってしまいました。尿毒症を腹膜透析で治療できることを知り、次に診た20代の尿毒症の男性には腹膜透析で急場を凌ぎ、血液透析のできる病院へ送りました。その後、彼は結婚し、当院の家庭透析に移り、完全に社会復帰しました。
黎明期から50年、長足の進歩を遂げた透析医療に加わりませんか。
- 体液・電解質異常に興味のある方へ:透析患者さんは当たり前ですが尿は出ません。口から入ったものによって、体液異常、電解質異常を来し、代謝物を含め、尿毒症状態となります。透析と言う人工的介入によって、何が起こるか日々観察します。
- 循環器疾患に興味のある方へ:透析患者さんの死亡原因の第1位は心・血管疾患です。循環器エキスパートの腕が発揮できます。
- 総合内科に興味のある方へ:透析患者さんのプロブレムは腎臓関連ではありません。呼吸困難、胸痛、腹痛、発熱、関節痛・・・と多彩です。
- 腎・透析専門医の方へ:新生会第一病院を中心に5つのサテライトがあります。患者さんによりよい透析が提供できるよう、お互いに切磋琢磨しています。
Dr. 高山 公洋
1981年 昭和大学医学部
CKDという概念の確立とともに、腎疾患が改めて見直されています。癌がまだ根治できない疾患であるのと同様、進行する腎疾患も未だ治療法は確立していません。
ホスピーグループにはCKD初期から腎代替療法までのあらゆる腎疾患診療で活躍する場があり、その仲間がいます。一緒に腎疾患に立ち向かっていきましょう。
Dr. 木村 友佳里
1995年 島根医科大学
私は医師になってから、ずっとホスピーグループに勤務をしています。ホスピーグループには上記以外にも複数の透析施設があり、相互に関わりを持って医療を行っています。このため、情報の共有や周知が比較的スムーズに行われています。また、学会や勉強会等にも比較的参加しやすい環境を整えてくれています。
現在、透析導入患者の原疾患は慢性糸球体腎炎を抜いて糖尿病腎症が最多となっています。このため、合併症を持ったPtが増え、心疾患や脳血管性疾患に対し留意した治療が必要となってきています。透析のみならず全身疾患への熟知が必要とされていると感じています。また、透析医療の発達により高齢のPtの増加を認め、高齢者特有の疾患への対処も比重が大きくなっています。以上の点にも留意し、更に研鑽を積んでいきたいと思っています。
東海クリニック
Dr. 佐藤 晴男
1978年 金沢大学医学部
透析患者さんの長期生存と合併症の予防に微力ながら尽くしたいと考えており、また、高齢化に伴い通院困難となった透析患者さんの透析治療の確保に努めたいと思います。
腎臓の専門医でなくとも興味と熱意があれば透析医療に携われます。
鳴海クリニック
Dr. 横山 逸男
1974年 名古屋大学医学部
私達の鳴海クリニックは、名古屋市でも最も広く人口増加も大きい区である緑区の中にあっては最大の透析施設です。近隣の大学病院や総合病院施設からの患者さん紹介の増加に伴い、医療機器や設備の拡充とスタッフの教育に力を入れてきております。また、当施設は社会医療法人名古屋記念財団の透析サテライト施設であり、総合的な医療体制を提供できます。豊かな透析生活を送ることが出来るよう、また腎移植による社会復帰への協力など、患者さん方への精力的な支援を続けております。
鳴海クリニックは、透析医療に興味のある先生方にとって理想的な職場環境を提供できるものと思います。
Dr. 平松 定彦
1970年 名古屋大学医学部
透析医療に携わって36年が過ぎました。当初は患者さんはまだ30~40代の方も多く、いかにその日の透析を無事行うか、いかに長生きをして社会復帰をして頂くかを考える時代でした。
やがて次第に透析療法が安定してきて、透析をしていればそれ以外は健常人と変わらない生活ができるというところまで進歩してきましたが、長期透析の合併症が問題になってきました。
そして最近は患者さんの高齢化や糖尿病を始めとして多くの合併症を抱える方が多くなりその対応に追われています。
透析医療は医師が中心にはいますが、看護師、臨床工学技士をはじめとしてコメディカルとのチーム医療で成り立っています。医師の役割は時代と共に少しずつ変わってはきていますが、基本はいかに医療の質を上げていくかで、リーダーシップを取れるかだと思います。
医師は病院勤務医でいるか(大学教授や大病院の院長もいるが)、開業するかを考える時期がいつか来ます。その中に透析センター勤務という選択肢も悪くないと思います。ホスピーグループは包容力が大きく、積極的に臨床研究に取り組んでいる方から、研究の第一線を離れ、比較的のんびり患者さんの管理にあたってみえる方までいます。
それぞれの経歴、勤務時間や将来への希望等を踏まえ、いろいろな勤務体制があると思います。一度相談され、よければわれわれのホスピーグループへ入りませんか?
東海知多クリニック
Dr. 中山 信
1991年 名古屋大学医学部
私は2年間の臨床研修を修了してから、腎臓内科医として腎・透析療法に関わってきました。この分野は腎臓の機能維持を目的とした保存期治療だけではなく、腎機能低下にともなってその機能を代替する透析治療の存在がやはり大きな特徴だと思います。
医師として我々の仕事は、透析治療の最適条件を設定することはもとより、週3日通院されてくる患者さんのプライマリケアを担うことになります。合併症の治療についてはクリニック内で出来ることは限られており、グループの新生会第一病院や名古屋記念病院をはじめ、専門的治療が可能な施設と連携して患者さんの治療に当たっています。
ホスピーグループは、透析医療に関しては全国でも草分け的な存在です。こうした歴史もあり、東海知多クリニックは平成15年に開設されたグループで一番新しい透析サテライト施設ではありますが、10年以上の透析医療の経験をもつベテランの看護師をはじめとする優秀な看護スタッフや医療機器のメンテナンスのみならず情報機器操作についても卓越したスキルをもつ臨床工学技士などコメディカルスタッフの支えがあって、長い方では30年を超える透析治療歴を持つ患者さんの治療にあたっています。ホスピーの目標である「健康文化の創造」に向けて是非ご協力頂きたいと願っています。
十全クリニック
Dr. 長屋 敬
1981年 群馬大学医学部
透析医療は、薬剤や生活指導にも関わらず腎臓機能障害がコントロールできなかった場合の代替療法で、体液、電解質調整など、そのダイナミズムには目を見張るものがあります。
看護師、臨床工学士とのチームとして、患者が安心して長期に透析を続けられ、豊かな生活を送れるように、かかわっていきたいと思います。
透析患者を診ていくためには、腎代替治療の面だけではなく、患者の予後に直結する循環器疾患、脳血管疾患、感染症、糖尿病などの合併症の管理が重要となっています。
そのため、透析に関わる医師は、必ずしも腎臓が専門である必要はなく、これまでに得た様々な臨床経験を基にして、真摯に患者に向きあう姿勢があれば十分だと考えます。
ホスピーグループの一員に加わってもらい、一緒に腎、透析医療の発展に努めていければと思っています。
Dr. 菊池 里花
1993年 東海大学医学部
維持透析患者さんはいろいろな合併症がみられます。また、維持透析患者さんの高齢化が問題になっております。より安全に、より負担の少ない透析治療を目指しております。
新生会第一病院に入職して12年になりました。女医の勤務は仕事と家庭の両立が困難な状態であると考えられますが、勤務時間などに関しまして、要望を受け入れていただいております。働きやすい職場だと思います。
平針記念クリニック
Dr. 飯田 喜康
1990年 名古屋大学医学部
平針記念クリニックは、ホスピーグループの透析サテライト施設として、平成24年1月に名古屋市天白区に開設いたしました。
当クリニックは、皆さまに快適な透析ライフを送っていただけるよう、基幹病院・地域医療機関との連携を図り、専門性の高い心のこもった透析医療の提供に努めていきたいと考えております。