医療法人 名古屋記念財団・医療法人 新生会・福祉法人 新生会「ホスピーグループ 腎・透析部門 医師採用向けページ」

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ホスピーの腎・透析医療

ホスピーグループの腎・透析医療

ホスピーグループの腎・透析部門の歴史は1971年に遡ります。当時、あらたな腎不全治療として透析医療が日本に導入されましたが、透析機器、透析実施医療機関とも不足し、多くの腎不全患者が治療を受けることができずに亡くなっている状況でした。

そんな中、少しでもこの地区の腎不全の患者さんを救いたいという思いから、ホスピーグループ設立者である太田和宏と前田憲志先生(後に名古屋大学分院内科教授)は、腎不全患者の治療施設として、現在の新生会第一病院の地に、夜間透析専門の名古屋クリニックを設立し、名古屋地区での透析医療のさきがけとなりました。新生会第一病院は、太田和宏が初代院長を務めた後、斎藤明先生(後に東海大学教授)が2代目院長を引き継ぎ、現在は小川洋史が3代目院長として活躍しています。

新生会第一病院は、血液透析、腹膜透析、在宅血液透析等の腎代替療法と透析合併症の治療を中心に医療を提供しています。また、患者さんの通院にかかる負担を軽減するため、ホスピーグループでは名古屋南東部から知多半島において、5つの透析サテライトクリニックを運営しています。

ホスピーグループの急性期医療の中核である名古屋記念病院は1985年に設立され、現在、名古屋南東地区の中核総合病院として、積極的に救急医療やがん治療も実施し地域に貢献しています。腎臓内科では、年間30人を超える透析導入を実施し、また、さまざまな合併症治療を他の診療科と連携し行っています。名古屋記念病院泌尿器科は献腎移植を実施する施設でもあります。

ホスピーグループは、現在1400人以上の透析患者の治療を行っています。血液透析、腹膜透析、在宅血液透析を提供する医療グループとして、透析医療そのものだけでなく、合併症治療の質の向上に全力で取り組んでいます。創立時よりスタッフ全員が透析のプロとして、誇りを持って患者さんのための医療提供を行っており、今後もこの分野の専門集団として発展していきます。

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腎代替療法とホスピーグループの取組み

1.血液透析

写真現在のホスピーグループは名古屋南東部及び知多半島を中心に、2病院、6クリニック、1障害者施設で構成されています。急性期病院である「名古屋記念病院」、透析専門及び医療療養病床をもつ「新生会第一病院」、外来維持透析を主に行う「十全クリニック」、「金山クリニック」、「鳴海クリニック」、「東海クリニック」、「東海知多クリニック」、「平針記念クリニック」透析患者の入所も受け入れる全国でも珍しい身体障害者施設「あしたの丘」の計9施設で医療を提供しています。

グループ全体で1400人以上の透析患者さんの治療を行っており、中には仕事を続けながら40年以上にわたり良質な透析医療を実現している方もいます。

設立当初からチーム医療という考え方が深く浸透していて、医師とスタッフとの連携がスムーズに行われています。当時からスタッフのプロ意識は高く、その文化を受け継いで現在に至っています。透析の知識の少ない先生がいらっしゃっても、看護師や臨床工学技士が全面サポートしてくれます。県内で有数の、透析部門に長けたスタッフが揃っているのがホスピーグループだと自負しております。新生会第一病院、名古屋記念病院及び一部のサテライトクリニックは日本腎臓学会、日本透析医学会の認定施設、教育関連施設となっています。

2.在宅血液透析

写真ホスピーグループでは、設立当初から社会復帰を目的とする透析治療という考えより、新生会第一病院での在宅血液透析の(家庭透析)を実施しています。現在では透析歴40年を越す在宅血液透析の患者さんも元気に通院されています。在宅血液透析の特徴は、透析の自由設計です。隔日で都合のよい時間に、通院するよりも長時間透析、頻回透析をすることができます。在宅血液透析にでは患者さんの身体の状態が改善したり、アットホームな環境でリラックスしながら透析を行うことができます。こうした在宅血液透析を行うには、医療事故を防ぐため患者さんと介助者をしっかりトレーニングする必要があります。そのため、患者さんをトレーニングするノウハウやサポート体制づくりを長年積み重ねてきました。全国的にみても在宅血液透析を行っている医療機関はまだ少なく、名古屋地区ではホスピーグループだけとなっています。

3.腹膜透析

ホスピーグループ内では新生会第一病院において、腹膜透析の導入と管理を行っています。在宅透析教育センターの看護師が教育訓練を行っています。腹膜透析は一定期間実施すると、腹膜機能の低下から腹膜透析の維持が困難となり、血液透析に移行する必要があります。当院の腹膜透析の特徴の一つとして、腹膜透析中止後、在宅血液透析への移行を行い、在宅透析治療を継続する治療選択ができることが挙げられます。

また、透析患者の高齢化やADLの低下による通院困難症例の増加から、終末期をサポートする治療としてlast PDへの取り組みも開始しています。

4.バスキュラーアクセス

シャント関連の検査、治療については、シャント外科医、腎臓内科医そしてCE部が関与し、チーム医療体制を構築しています。手術、血管内治療を積極的に行っております。

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透析合併症とホスピーグループの取組み

写真透析患者では、感染症、循環器合併症や脳血管疾患、悪性腫瘍等の合併症に加え、透析特有の合併症の治療が必要となります。

感染症、循環器合併症や脳血管疾患、悪性腫瘍等は、グループ内では地域の基幹病院でもある名古屋記念病院の各診療科や新生会第一病院が対応しています。

透析特有の合併症として、バスキュラーアクセス関連が重要です。ホスピーグループでは新生会第一病院の血管外科が中心となり、シャント手術体制を構築し、グループ全体の血液透析患者のバスキュラーアクセス管理を行っています。現在、新生会第一病院では年間800件を超えるPTA(経皮的血管形成術)、300件を超えるシャント手術(シャント新設、再作成等)を行っています。

写真透析患者の副甲状腺機能亢進症治療では、各施設での内科的治療に加え、新生会第一病院、名古屋記念病院においてPEIT、PTXの実施を行っています。シナカルセットの登場により、透析患者の副甲状腺機能亢進症治療は、外科的治療が必要になる症例が減少しつつありますが、内科的に治療に抵抗性を示す症例もあり、それらに対しての治療体制を整えています。

写真透析患者に多い整形外科合併症である手根管症候群等は新生会第一病院整形外科において手術を実施しています。大きな骨折は名古屋記念病院および近隣の中核病院で実施し、積極的なリハビリを新生会第一病院で実施しています。今後も透析患者の骨病変は増加することが予想されており、透析患者のADL維持のため、積極的に治療・リハビリを行っていく体制を維持・発展させていく予定です。

 

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