名古屋記念病院群 臨床研修プログラム Webサイト「Way to the Future 2015」

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ご挨拶

病院長 長谷川真司

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名古屋記念病院は、1985年に民間の「がんと免疫」専門病院を目指し設立された病院です。現在では地域の中核病院として、地域への医療機能提供体制を強化しております。古くから臨床研修病院として次世代の医療を担う人材育成にも努めてきました。近年では、地域医療支援病院、災害拠点病院に指定されるなど、地域で公的な役割も多く担っています。

当院は常勤医師数85名(2020年4月現在)、非常勤医師80名の計165名によって、幅広い診療域において質の高い医療機能の獲得に努め、急性期医療、専門的医療を提供しています。基本方針には患者中心の医療を掲げ、医療安全管理体制の構築のもと、安心安全な医療の提供に努めています。現状に満足することなく地域のための病院として一層の信頼獲得に努めています。

救急医療については救急部、小児科、総合内科などが中心となって市民や周辺医療機関からの信頼に応え、救急搬送も多く応需しています。

がん医療においては設立以来の伝統が引き継がれており、愛知県がん診療拠点病院に指定されています。

名古屋記念病院はこうした医療提供体制を背景に全病院で協力し、充実した臨床研修教育体制を構築しております。このように名古屋記念病院は、高度医療機能の獲得と、将来を見据えた医療提供体制の整備、さらには医療領域における人材育成に努めている病院であることを皆様にご紹介させていただくとともに、環境に恵まれた交通至便の名古屋東部でアットホームな雰囲気の中、楽しく研修を行っていただける情熱のある先生方をお待ち申し上げます。

研修プログラム責任者 血液内科部長 粥川哲

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<まずは病院の紹介から>
名古屋記念病院は、名古屋市東部および周辺ベッドタウンとして、人口急増中の活気ある地域のなかで二次救急医療を担っています。医療圏には70万人近くの人口を有し、地域の中核病院として、近隣の複数の大学病院や大病院と医療連携を図っています。したがって「小児から労働者世代、さらにはお年寄りまで、多彩な症例を豊富に経験できる」ことが大きな特徴であり、二次救急病院であっても解離性大動脈瘤など三次症例に遭遇することも少なくありません。発熱疾患・脳卒中・心筋梗塞などのコモンディジーズを、研修医が中心となって診断、初期治療にあたっています。研修医が「主治医」として、患者さんの診断治療に携わることと、指導医が屋根瓦式に指導し、診療を丁寧にサポートすることで、「研修医にも患者さんにも優しい体制」をめざして初期臨床研修を展開しています。研修病院としての歴史と実績をいかして、2年目研修医が1年目を指導するのはもちろんのこと、当院の研修を経て各科のスタッフとなった多くの若手先輩医師が指導医として活躍していますので指導体制の充実が当院の臨床研修の強みです。
 またがん診療連携拠点病院として悪性腫瘍診療にも力を入れており、消化器・呼吸器などのいわゆる固形がん症例の経験のほかに、白血病や骨・軟部腫瘍といった大病院でないとなかなか経験できないような症例も数多く受け持つことができ、早い時期から専門性の高い医療に触れたい研修医の希望にこたえることも可能であると自負しています。

<名古屋記念病院で臨床医になる!>
初期臨床研修は、医師としてスタートを切るみなさんにとって、とても大切な2年間となることは言うまでもありません。自身のために取得した資格を、患者さんのために行使できるようになって初めて臨床医として認められるのです。そのために2年間で「将来の進路にかかわらず」医療を担う責任感と基本的な診療能力を身につけることが求められています。
 医師の仕事は、決して「楽」なものではありませんが、私自身は血液内科医として働くなかで、こんな「楽しい」仕事はほかにないと感じています。もちろんやりがいもあります。
 将来、様々な分野で活躍するみなさんが、どこに行っても、何をしていても(勤務医だけでなく、開業医や研究者の道を選んだとしても)、自信をもって、患者さんのために働く「良い医師」となり、医師としての仕事に喜びを感じて働けることが、研修管理委員長としての私の目標です。医師を志した時に皆さんが抱いた思いを持ち続けて頑張りましょう。みなさんが名古屋記念病院の仲間に加わっていただき、初期臨床研修の時間を共有することで、共に成長できることを楽しみにしています。

初期研修